「患者さまは外国人 無国籍ドクターと空飛ぶナースのドタバタ診療日誌」

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患者さまは外国人 表紙

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ロシア系の医師と日本人ナースが切り盛りする、六本木の外国人専門クリニック。習慣や常識のギャップに、笑いと涙の医療コミックエッセイ。

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世界の価値観の違い!?

六本木にあるインターナショナル・クリニック、世界の人たちがこの診療所に訪れます。国や文化の違いによって、病気やケガに対する価値観がこんなに違うのかとビックリです!

日本にも昔から伝わる民間療法や薬に対する考え方があるので、「世界の国の分だけ患者の価値観が存在する」ことに改めて、気づかされました。

患者に対する対応がスゴイ!

看護師の「山本ルミさん」、院長の「エフゲニー・アクショーノフ先生」。どのような患者さんが来ても、できるだけその人の価値観に寄り添って最善の治療を心がけているのが素晴らしかったです。

まったく英語がしゃべれなかった

しかも、こんなに外国人がたくさんいて、大変な現場なのに!最初、「山本ルミさん」は英語が話せなかったというのが、驚きました。

英会話に通ったり、帰宅してからはひたすら録画した海外ドラマ・映画を見ながら、現場と自宅で覚えていくやり方で習得したそうです。

このクリニックは世界で一番、インターナショナルに学べる場所だと思いました。実際体験したら、頭が混乱しそうで、パニックを起こしてしまいそうですが。

エスコートナース(フライングナース)でナースの派遣要請があり、病気やケガをした日本人を海外へ迎えにいったり、外国人を母国まで送ったりする仕事もしています。

■隠れた敏腕スタッフ

患者さまは外国人 4

クリニックスタッフのスロバキア人の「ディアさん」も、7か国語を話せます。会計や受付、秘書、通訳など医療以外の仕事をする人です。ある意味なんでも屋さん。

ディアさん」のお茶目なシーンもかわいくて素敵でした。インターナショナルクリニックで働いている人たちは、何か国語も話せて、対応力のあるスタッフばかりです。

クリニックの外観

大正時代に 日本銀行ロンドン事務所の代表だった人が建てた古い洋館で、歴史的建造物に指定されています。世界の人たちがくつろぎやすい空間も魅力の一つだと思います。

世界の考え方とハプニング

・ブラジルの人は、傷口にコーヒーの粉をかける。(血を止めるために)

・イスラム系の人は、モハメドさんという名前が多いこと。呼ぶ時にファーストネームだけでは、かぶってしまう。しかも、すごく長い名前で、呼ぶのに一苦労。(日本でいう佐藤さん・鈴木さんにあたる。)

・カナダ人の身長2m15cmの患者さんが、血圧を測る時、全然足りず太もも用で対処するなど。

・イタリア人男性の心電図で、吸盤をつけようとしたところ、胸毛が濃すぎて、くっつかない!!

患者さまは外国人 1

患者さまは外国人 2

外国人と日本ではたくさん違いがあって、面白いですけど。対応する「山本ルミさん」は大変そうです(汗)。

・断食している人が来て、日の出から日没まで飲食できない状況で。日没まで点滴もとらないなど。信仰心の強い人は、徹底的に守るそうです。厳格すぎてビックリです。

まだまだ、いろんな外国人が登場します。自分の生きてきた見方が、とても狭い視野で見ていたんだと痛感しました。

どんな人を治療しているのか?

日本を旅行している人・日本に出稼ぎに来ている人・在日大使館で働く人や家族。日本で仕事をする外国人ビジネスマンやビジネスウーマンなど。パスポートがない人でも治療優先してくれるのが、ここの病院のスゴイところです。

ドクターの人生観に感動!!

先生はロシア人の父親とドイツ系ロシア人の母親の間で生まれました。

・1924年3月5日、昔の満州で生まれ。6歳の時に医者に憧れて、18歳の時に津軽義孝さんに出会い、医者になりたいと言うと、面倒をみてくれるということで数か月後、日本留学の招待状をもらいます。

患者さまは外国人 3

・1943年3月、第二次世界大戦中に日本へ留学します。東京慈恵会医科大学を受験したり、日本軍が作る映画に敵国の軍人・スパイ訳で映画に出演。

・1945年8月に終戦して、満州国は日本敗戦と同時に消滅。この時に、ドクターは無国籍に。終戦後はGHQの通訳として、雇われ、GHQの陸軍病院で見習いとして働きました。

・1951年に医師国家試験に合格、2年後には六本木で開業。ドクター29歳のときです。

激動の人生ですね~~。国を移動したり、俳優、戦争、いろんな体験をしたんですね。今の平和な人生を送れたことに、感謝したいと思いました。

スパイ容疑で連行されることも

東西冷戦でドクターは東西各国からスパイ容疑をかけられ、旅行でソ連へ行ったときにはKGBにスパイ容疑で連行されたり、1980年に日本でもスパイ容疑で逮捕されたりなど、トホホホな人生を送ったアクショーノフ先生。

お金のない人からは治療費をとらず、多くの患者さんの命と生活を助けてきたドクター。そして、ドクターは「どんな国の人でも診察するクリニックだから院長が無国籍のほうが合ってるでしょ?」っとプラス思考!!

そして、2014年8月5日に永眠しました。残念です。もっと活躍してほしかったなぁ~~。小さなことでも誰かのためにやれることを自分もやってみようと思います!

とても、勉強になるコミックエッセイでした。

著者紹介 山本ルミ

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プロフィール

1967年大分県生まれ。看護専門学校で正看護師の免許を取得し、東京慈恵会医科大学附属病院に勤務。

日立ソリューションズ 平成の世にサムライを探して より一部引用

山本ルミ (著), 世鳥アスカ (著) CCCメディアハウス

▼関連書籍

3兄弟の末っ子でイラスト・記事執筆を担当しています。
誰かの心に響く絵本が好きです。
癒される情報やグッズを制作して、誰かの手助けになればうれしいです。
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