ひとまねこざる2冊紹介
新聞配達の途中で休憩している時に、新聞を使って、船の作り方を教えてくれます。
(本当は何をしているのじょーじと言いたくなりますが。そこは気にせずに)
アヒルやカエル、虫たちのために船を作ってあげる「じょーじ」に相手を思いやる、やさしい気持ちを感じました。
自由奔放にやるだけではなく、やさしさも教えてくれるのがじょーじの魅力です!!
色合いが4色で描かれている
ひとまねこざるの色の使い方が青、赤、黄、緑の4色を使っているのがとても見やすいです。
シンプルな色なのに、どこかやさしい気持ちになる描き方をしています。
そして、黒色の木炭のような線で縁取りした作風がとても癒されます。
昔のレトロを感じさせながら、現代でも新鮮さを感じさせるこのイラストは驚かされます。
町並みが1940年代でありながら、モダン的です。作者の過ごした時代を、「じょーじ」の作品の中で感じられます!!
「じょーじ」のユニークな発想に笑ってしまうシーンです。自分の故郷のジャングルを思い出しているのかもしれません。
ペンキ屋さんの驚いた顔が、とてもかわいいです!!
著者紹介 ドイツ人作家
© billscuriousgeorge 引用 https://billscuriousgeorge.wordpress.com
作 マーグレット・レイ 妻
美術を学んでいたが、絵から文章に転じる、ドイツのハンブルク生まれ。
絵 ハンス・アウグスト・レイ 夫
哲学や自然科学を学ぶ。ドイツのハンブルク生まれの絵本作家。
・第二次世界大戦が起こって、ユダヤ系ドイツ人である夫妻はドイツ軍のパリ侵攻直前にパリを脱出しました。
『ひとまねこざる』を含む5冊の絵本の原画を自転車の荷台にのせて国境を越え、スペインからブラジルを経てアメリカ合衆国に移住しました。
マーグレット・レイは幼いころから動物が好きで、いつも犬を飼っていました。新しい町に行ったりすると、必ず動物園に行くほど動物が好き。
なので、レイの絵本のほとんどは動物が主人公で作られています。
H.A.レイ (著), 光吉 夏弥 (翻訳) 岩波書店