家族愛の絵本
あれれ、くりたけきょうだい かけだした。 いったい どこへ いくんだろう。
子どもたちとおばあちゃんが森の中でかくれんぼをしていたら、「ろっくん」がいない!
さがしていると…。実り豊かな秋の森を味わえる作品です。
家族の名前の由来
“家族の名前”
長男がいっくん・次男がにっくん
長女がさっちゃん・次女がよっちゃん
三男がごうくん・四男がろっくん
三女がなっちゃん・五男がはっくん
四女がくんちゃん・六男がとっくん
という名前になっています。もう気づかれたと思いますが、生まれた順番が名前の由来になっています。名前が覚えやすいのが良いですね。
3世代の家族構成が温もりを感じさせてくれます。
しかも一人一人の表情が笑っていたり、不安な表情をしていたり、細かく感情を描き分けているところが読んでいて、癒されるポイントだと思いました。
いわむら かずおさんのイラストは一冊の絵本の中で、四季を感じさせてくれるような色の塗り方が、とても魅力的なところです。
植物図鑑のような緻密なイラスト
草や植物のイラストがとても緻密に描かれていて、植物図鑑としてでも楽しめるほど細かいです。
「小さな虫やバッタ、カエル、トカゲ、カメ」などが登場します。
子供の昆虫探しや昆虫の名前当てゲームなどをしながら、読み進めてもいいかもしれません。
▼見返し部分がきのこ図鑑になっている
この絵本の見返し部分に、いろんな種類のきのこが紹介されています。(べにてんぐだけ、ささくれひとよたけ、においあしながたけ・・)
知らないきのこが紹介されているので、ここもチェックしてみてください!!
絵本を読んだ人の感想
14ひきのあきまつり(いわむらかずお)・・・動物は擬人化、昆虫はそのまま、でもきのこはちょっと擬人化してるのね。くりたけが走り出したとたんにファンタジックになった。 秋の色彩が美しい。 #絵本
— あきピン (@acipin) 2015年1月31日
著者紹介
著 いわむら かずお
1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒業。1975年東京を離れ、栃木県益子町の雑木林の中に移り住む。「14ひきのシリーズ」(童心社)や「こりすのシリーズ」(至光社)は国内だけでなく、フランス、ドイツ、台湾などでもロングセラーとなり、世界の子どもたちに親しまれている。
いわむらかずお絵本の丘美術館より引用