あらすじ
ぼくね、お誕生日のおくりものだったんだ。新しいうちでいちばんのお気に入りは、テラス。 ここから、屋根にのぼってのぼってのぼっていくと・・・・・・そう、そこは世界のてっぺん! ネコの毛並みや仕草が写真のようにリアル・・・
ネコ目線で描かれた絵本
今年(2015年)9月に出版されたこの絵本。表紙のネコのアングルは、ネコ好きにはたまらない。「なに?」と語りかけてくる、その視線。
愛らしくて 知的で、野性味があるようなないような眼力。ムギュッと抱きしめたくなる、フワフワの毛の質感。
5歳前後の子どもたちの反応は、「あっ、このねこ、うちの近くにいるよ!」との発言に、「うちにもいるよ!」の大合唱でした!!
ヨーロッパの風景がトレヴィアン!でも、どこに棲んでいても、ネコの習性はみんな同じなのかもしれません。。
ネコの習性が、リアルに描かれている
イスの下、キッチン、ベッドの下、そしてバルコニーへ行き、外も探検します。
抑え切れない衝動と、「ドキドキ感・焦燥感・失望感」そして、ケロッとリセットしていく心の動きが可愛いです。
いろんな場所に出かけて移動していきます。てっぺんである屋根に上って大丈夫なのでしょうか?
そして、最後に驚きの展開に!?
「目に語らせている」描写が素晴らしかったです!読み終わった時、絵本をギュッと抱きしめてしまいました。
今回紹介した「絵本の猫」と「家の猫」が同じタイプだったので、共感しながら読んでしまいました!!
内容も家の猫と同じような行動をしているので、猫を飼っている方はぜひ読んでみてください。
絵本を読んだ人の感想
今日買った絵本 てっぺんねこ。ブリッグズ風の淡々としたコマ割り(?)とダイナミックな見開きの取り合わせが面白いです。
なんといっても柔らかそうなねこがたまらん。 pic.twitter.com/QAPPuY5jtf— うるぽぴ (@urupoppin) 2015年10月18日
著者紹介
著 C.ロジャー・メイダー
国際広告代理店の元クリエイティブディレクター。
ロジャーは現在、彼の妻であるフランス人のマルティーヌと猫のピートと一緒に住んでいます。
本作のキッカケは、6階から落ちてケガひとつしなかった姪の飼い猫の話と、パリの風景からアイデアが生まれたそうです。
C.ロジャー・メイダー (著) C.Roger Mader (原著) 灰島 かり (翻訳) ほるぷ出版