神様とめがね絵本
日本の古い言葉で、月を表すのに、一月は睦月(むつき)、二月は如月(きさらぎ)、三月は弥生(やよい)・・・と言いました。
そして十月を神無月(かんなづき)と言いますが、出雲の国でだけは、神在月(かみありづき)と呼ばれます。
なぜかってと言うと十月は全国の神さまが、出雲に集まって、一年のできごとを話し合うから です。
今年も出雲大社は、にんげんたちと神さまでおおにぎわい。神さまたちの楽しみは、屋台での買い物だ。
そこへ、トランクをさげたふうてんの寅さんならぬ「めがねやさん」がやってきました。そして店開きをすると、早速神さまのお客が来店します。
「虫の神さま」は。「ろうがんむしめがね」をお買い上げ。見える見える、チビむし、ウイルス、微生物まで見放題!!
「風の神さま」は、風が見えるゴーグルをなくして、さぁ大変!風が見えなきゃ、仕事にならない!「かぜゴーグル」をくださいなぁ。
風邪をひいた「においの神さま」は、匂いが分からなくなったので、「はながわりめがね」をお買い上げ。
最後に訪ねてきた、神さまが求めた「めがね」とは?
いろんなめがね
いろんな形のめがねも登場するので、読んでいて楽しめるデザインが良かったです。
どんなめがねがあるのかな?
花めがね・星めがね・鼻付きめがね・くるくるめがね・緑めがね。
めがねを通すと違ったものや風景が見えるというお話は、想像力をかきたてます。
この絵本は、「神様」&「めがね屋さん」のお話で、楽しい展開になっていきます。
お話の終わり方が最高でした!!めがね屋さんを主人公にしたのが納得です。
著者紹介
文 市川 真由美
1児の母兼Webデザイナー兼、絵本のお話を書いています。作品は「かみさまのめがね」「にんじゃ つばめ丸」ほか、中国語からの絵本の翻訳、紙芝居の脚本も。
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絵 つちだ のぶこ
1970年、東京に生まれる。絵本の作品に「でこちゃん」「ぎゅうぎゅうかぞく」「カリカリのぼうしやさん」「マニマニのおやすみやさん」「くんちゃんは あきらめないもん」がある。