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「たまご」 作:ガブリエル・バンサン BL出版【感想・あらすじ】

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たまご 表紙

たまご 文字のない絵本

この1冊には子ども大人といった区分けを超えて、一人の人間に対しての強いメッセージが篭められている。何故巨卵が産み落とされたのか。

 

何故巨鳥自らが人と戦わずして、仲間と共に無数の巨卵を産みつけ、去っていったものか。おしまいの見開きの左頁に描かれた巨鳥の眼の怖さの向うに、あなたが何を読みとるか、光なのか闇なのか…。

 

大地に現れた巨大な”たまご”。人々が次第に集まり、その周りに住み始め都市が形成されていきます。そして、巨大なたまごが割れ現れたのは・・・。

 

ガブリエル・バンサンの映画作品

ガブリエル・バンサンさんの絵本関連のサイトを紹介します。「くまのアーネストおじさん」の絵本を映画化した時の紹介サイトだと思います。

 

豚のキャラクターを使って、漫画のように紹介されているのが、とてもおもしろく親近感が沸きます。(雰囲気がジブリの感じに似ているから?)

 

映画を作る時のキャラクター・背景デザイン・レイアウトを紹介するページです。とても細かく、精密に描かれているのに驚かされます。

 

You tube 「くまのアーネストおじさん」

くまのアーネストおじさん」のアニメ映画がYou tubeで紹介されています。Ernest & Celestine – Chase Sceneというタイトルの予告編です。

 

▼英語字幕がついているので、見てみてください。

 

作家の生い立ち・代表作

モニーク・マルタン

引用 http://www.fondation-monique-martin.

 

本名、モニーク・マルタン(Monique Martin )

1982年ベルギー・ブリュッセルに生まれ、美術学校で絵画・ドローイングを学ぶ。

 

以降、彼女の特徴としてデッサンが世界各国から高い評価を得ます。

 

代表作に「アンジュール―ある犬の物語」、「マリオネット」などがあります。2000年9月24日にこの世を去りました。

 

デッサンに引き込まれる

ガブリエル・バンサンの作品の多くが鉛筆、木炭で描かれています。どれもすばらしい描写で、絵の中に吸い込まれるようでした。

彼女の絵には色がなくても木炭の濃淡で、いろんな表情を感じさせてくれます。

 

読み終わったあと、考えさせる作品

読み終わった感想は、何かを心に突き付けられる感じ。「あなたはどうするの?」「あなたはどうするのがいいと思う?」

私は、人類に対するメッセージを感じました。たまごが意味するものとは何だろうか。

 

色んな受け取り方のできる作品だと思います。私は、こういうメッセージ性の強い作品が好きです。日本の絵本は子供が楽しむものが多く、考えさせる作品はそれほど多くないと思います。

 

たまには自分と向き合うような絵本を読んで、外に向きがちなベクトルを内側に向けてほしいと感じました。

 

この機会に読んでみてください。大人がじっくり読んで楽しめますし、親子で読んでお互いの感想を言い合うのも面白いと思います。

 

デッサンの魅力を是非、感じ、体験してみてください!

 

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Sora
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