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「ピクサー流 創造するちから」からクリエイティブ思考を学ぶ

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「ピクサー流 創造するちから」

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クリエイティブ思考

エド・キャットムル

引用 animationmagazine.net

 

著者 エド・キャットムル

ピクサーの共同設立者3人のうちの1人です。あと2人はスティーブ・ジョブズ、ジョン・ラセター。

 

(ほとんど出てきませんが、もう一人の著者としてジャーナリストのエイミー・ワラスさん。)

 

この本は、エド・キャットムルさんの自伝に沿って書かれています。ボリュームが凄い。400ページ超えで分厚いです。

 

環境づくりの大切さ

Picography / Pixabay

 

この著者のエド・キャットムルさんは、チームの環境づくりに力を入れていました。

 

クリエイター達の力を引き出し、それを阻害している要因を見つけることに、常に注意を払っている方です。

 

冒頭でそう書いてありクリエイター視点で役に立つことがないのかなぁと思って読み進めると。

 

映画製作の裏話や、失敗、教訓、クリエイティブな社員が能力を発揮するために大切なことがあり、スラスラ読み進めることができました。

 

この本をお勧めする人

こんな方に

ピクサーの立ち上げの歴史、映画制作秘話など、ピクサー映画ファン、組織のチームリーダー、人事担当者、経営者などが読んでも環境づくりに役立つことがあると思います。

 

ピクサーは当初、ハードウェアを売っていたことを知りませんでした。

 

ピクサー・イメージ・コンピュータでコンピュータを売っていましたが、結局300台しか売れなくハードウェアを諦めました。

 

そして自分たちが最初からやりたくて仕方がなかったことを、とことん追求する決意をしました。それがコンピュータ・アニメーションだった。

 

斬新なアイディアを擁護する!

「ピクサー流 創造するちから」からクリエイティブ思考を学ぶ 5

引用 smashinghub.com

 

SIGGRAPH(シーグラフ)というコンピュータの展覧会の審査員を彼が担当しているときの話。

 

審査員たちの中で、二者のグループが出来ていることに気づいたという。

斬新なアイディアに対して、欠点を探して文句をいう人々と、良い点を評価し、そのアイディアを伸ばすアドバイスをする人々。

 

ピクサーだけでなく、「斬新なアイディアは守られなければならない。」と著者は強く訴えていました。

 

私も仲間とアイディア出しのときに、実現可能性とか面白いかどうかを、その場ですぐ出して、アイディアを評価していたことを反省しました。

 

新しいアイディアが出たら、とにかく潰さず、良いところを見つけて活かそうとする!

 

実際に、これを実践してみました。大した違いはないと思っていたけれど、とりあえずやってみよう!で作品づくりが凄くスムーズに行きました。

 

意識するとしないとでは、全然違います。あと最近思ったのが、良い本を読んだり、良い情報を手に入れても、自分の生活に取り込んで試さないと、使える形で残りません。

 

知っただけで、できる気になる。これに気づけただけでも、少し成長できた感じがしました。

 

現地調査の重要性

Unsplash / Pixabay

 

新しい映画を作る会議で、イメージを沢山描いて話し合うそうですが、どこかで見た映画の手法をマネたものが出てきてしまうそうです。

 

ピクサーの会議では、暗黙の了解で、スターウォーズの話は一回までになっているそうです。あまりに具体例として出てくるからでしょう。

 

作品作りで、有名作品をマネたり、影響を受けてしまい、オリジナル性、世界観が出ないとき、現地調査をさせることが大切だと力説しています。

 

現場に出向いて情報収集

実際レミーのおいしいレストランの場合、スタッフにミシュランの星を獲得したレストランに出向き、シェフの包丁の動き、厨房、ネズミが通る配管を調べさせたりしたそうです。

 

そういうことで、世界観が出てきてオリジナルになる。神は細部に宿るとは言いますが、まさにそのことだと思いました。

 

細かいところを作りこむのは、世界観を保つために大切なんだとよくわかりました。

 

その他にも沢山、映画づくりでの楽しい話がありますので、良かったら読んでみてください。

 

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Sora
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