クモくんのにっき あらすじ
このにっきをかいたのは、「クモくん」。おっと、そんなにこわがらないでよ。「クモくん」こそ、きみのでっかいくつをこわがってるんだから。じつは、「クモくん」ってけっこうきみににてるんだ。がっこうではたいいくもあるし、さんかんびもある。
でも、クモのすのはりかた、かべのあるきかた、かぜにのるれんしゅうなんてのは、きみにはむずかしいかもね。ガールフレンド?もちろんいるさ。それは、ハエちゃん。
「クモくん」の人生の体験が日記になって、飛び方、イタズラ、避難訓練、クモの学校など、「クモくん」の目線で生活が紹介されるお話です。
掃除機からの避難訓練
「クモくん」は学校に通っていて、危険な掃除機の避難訓練をうけているのですが、いかに危険なものなのかを伝えるシーンは、クモの世界のリアルさを感じさせてくれます。
掃除機の吸引の力や入ったらもう二度と出てこれないということを、教えているのでしょう。
登場するキャラクターがアメリカスタイル
アメリカの絵本作家さんによる作風なので、絵柄や雰囲気がアメリカスタイルで表現されています。
「鉛筆・遊具・靴・おもちゃ、登場する人たちの服装」など、アメリカの雰囲気がとてもかわいく描かれています。アメリカの生活感を読みながら、学べるのも良いですね。
クモとハエの不仲時代の歴史
おじいちゃんクモからの手紙
「むしでな市 くもがくれ町 5ちょうめ くものすやしき クモすけ どの
かわいい まごのクモすけへ ボンジュール!
いま、わしはパリにおる。さすがにフランスりょうりは、うまいな! すこし おくる。
じゃあな! オルヴォワール! クモじいより」
「クモくん」のおじいちゃんが登場して、そのおじいちゃんの時代では、クモとハエの仲が悪かった歴史があったけれど、今では「クモくん」と「ハエちゃん」は仲良し。
戦争から平和の時代になったのだと、感じさせられました。
おじいちゃんの生き方がカッコいい
クモくんのおじいちゃんが旅をして手紙をくれたり、自由に生きていて、いろんなことを教えてくれるところが心温まりカッコいいです。
こういうダンディなおじいちゃんは憧れます。年をとっても、生涯現役という気持ちが素晴らしいです!!
著者紹介 アメリカ人作家
引用 http://www.bklynlibrary.org
作 ドリーン・クローニン
アメリカの作家
引用 http://stefanstangl.weebly.com
絵 ハリー・ブリス
アメリカの漫画家、イラストレーター
公式サイト harrybliss.com