30000このすいか
山にかこまれた広い畑にスイカが「30000個」もなりました。そんなある日、カラスが「明日には、食べられちゃうね」とカラスが話しているのを聞いたスイカたち。
スイカたちは、「食べられる前に、逃げちゃおう」と、夜中に脱走します。「30000個のスイカ」たちは、つるをひきちぎって、山道を「ゴロゴロ~ゴロゴロ~」と新天地を目指して移動を始めます。
「30000個のスイカ」の行方とは・・・。
「うみだ!」とうげに つくと、おかの むこうに うみが ひろがっていました。おひさまは、「おいで おいで」を するように、うみの なかに しずもうと しています。「そうだ!おひさまに ついていこう」
「30000個のスイカ」たちの、大移動が読んでいて、クスッと笑ってしまうシーンです。スイカたちの考えもしない展開が予測不可能で、ワクワクさせてくれます。
スイカたち、旅をしながら初めて見る「海や夕日」など。畑では、味わえなかった感動を味わうことになります。
しかし、スイカたちの前に突如として現れた崖!!ころがりはじめて、「ぱっかーん、ぱっかーん。」と音をたてて割れてしまい、果肉が花火のように飛び散りました。
そして、大きな~大きな~「スイカの池」ができました。ところが・・・。
この「あつ~~~い」夏の時期にピッタリな、ヒンヤリ?したナンセンス絵本です。
読んだ時の子どもの反応は
スイカの数…30,000個!
100が判断基準の小さい子にとって、神がかり的な数字? 読み聞かせではタイトル読みから反応良し!
でもめでたしめでたし?ではなくて、面白いストーリー運びと意外な展開に大人もおぉっ?‼となる。
晩夏に思いっきり夏アイテムのお話に浸るのもいいかも。 https://t.co/XWgpShRhHE— 絵本めがね (@ehonmegane) 2017年9月1日
著者紹介
著 あき びんご
『したのどうぶつえん』『あいうえおん』など、ことば遊び絵本を数々出版しているあきびんごさん。
あき びんご (著) くもん出版