オレ、カエルやめるや
アメリカでも大人気の絵本が登場!だって、なんだかヌルヌルしてるしさあ。読み聞かせが楽しい「ユーモア絵本」です。
この絵本のタイトルの「オレ、カエルやめるや」という、翻訳が絶妙です!?
帯をとると、こんな感じの表紙です。可愛らしいカエルさんのイラストが、癒されます。
中身を見てみましょう。最初に、カエルの親子が登場して、突然。子どものカエルが、ほかの動物になりたいと言い出します。
そして、お父さんカエルはビックリして。理由を聞き出します。
じゃあ オレ、ウサギになることにするや。おまえはウサギには なれないよ。なんで? ほらピョンピョンとべるよ!
こんな感じて、一つ一つ丁寧に。お父さんカエルが、子どもに説明していきます。
でも。みみが ながくないよ。なんで そんなに カエルが いやなんだい? だって、なんだかヌルヌルしてるしさあ。たしかにな。でも、カエルは ウサギには なれないよ。
この、カエルが嫌な理由に対して子どもカエルの「なんだかヌルヌルしてるしさあ。」には、共感してしまう内容でした。
「たしかにな。」のお父さんカエルの一言にツッコミたくなる返事です。お父さんカエルも嫌なのかい!?
そして、次になりたい動物が「ブタ」が出てきました。すると、お父さんカエルはこう答えます。
じゃあ オレ、ブタになることにするや。 おまえは ブタには なれないよ。なんで? おまえは カエルだし、クルンとまいた しっぽもないし、ブタのエサだって たべられないし。
たしかに。ブタのエサはたべられないや。だろ? ブタのエサを たべてこそ ブタだ。カエルはブタには なれないんだよ。
いやぁ~~。次々と出てくる、子どもカエルの質問に丁寧に答えてくれるのがとても面白いですね。
そして、子どもカエルは、本当にカエルをやめてしまうのでしょうか?しかし、そこに一匹のフサフサの生き物が登場すると・・・。
絵本を読んだ人の感想
『オレ、カエルやめるや』は全ページ吹き出し調になっていて、文字自体の色や大きさもポップに変えてあり、見た目にも楽しい工夫が。原書画像を見てみると、元々の手描き文字を活かして丁寧且ついい感じに日本語に書き起こしておられるのが分かります。良い仕事されてる〜?✨
— メロメシ (@meromeshi) 2018年2月9日
オレ、カエルやめるや読んだよ。
欠点とかコンプレックスとか色んなことをサッパリと受け入れられるような、なんだか最後は笑顔になれる本だった☺
イラストもかわいいなぁ。ちょっとした短い台詞の訳し方も自然で楽しげで仲の良い会話を聞いてるような気分だった。 pic.twitter.com/TpNr9jFxg0— 卵割り (@Happened_87) 2017年11月26日
著者紹介
著 デヴ・ペティ
カリフォルニア州バークレーで生まれ育ち。大学で政治学を学んだ後、マトリックスシリーズなどの映画製作に関わり、映画の視覚効果アーティストになる。
絵 マイク・ボルト
絵本作家・イラストレーター。カナダ、アルバータ州の田舎町に住んでいる。
デヴ・ペティ (著), マイク・ボルト (イラスト), 小林賢太郎 (翻訳) マイクロマガジン社 本体1,600円+税