ライオンの駅長さんのマネをして、うしろのシロクマさんの敬礼のポーズが、とても愛らしい表紙になっています。電車も猫の顔のようになっています。ライオン線だからかなぁ?
ちかてつライオンせん
ライオン駅長は今日も朝から大いそがし。電車に動物たちをのせ、出発進行~!朝の6時ぐらいの通勤ラッシュは、もう大変です。
いろんな動物たちが、駆け込み乗車をしてきます。クロヒョウ、サイ、ガゼル、ミーアキャットなどが、「待って~~~~!」と走ってきます。チーターだったら、間に合いそうですね。
プルルルルル! えきのホームに、けたたましい ベルのおとが なりひびきました。「ドアが しまります。ドアがしまります。しまる ドアにごちゅういください」ちかてつライオンせんの ライオンえきちょうは、きょうも あさからおおいそがしです。「かけこみじょうしゃは おやめください」ライオンせんは、じかんどおりにはっしゃしたことが ありません。
日本でよくある、駆け込み乗車のシーンです。ゾウさんのおしりを、押してあげているライオンの駅長さんが癒されます。「早く乗って下さ~~~い!」と焦っている感じが面白いです。
弱肉強食じゃない、いろんな動物たちが電車に乗っている世界観が面白いですね。ライオンさんが駅長をやっているところもポイントです。
でんしゃのなかでは、じょうきゃくたちが たのしそうにおしゃべりしています。そろそろ、つぎの えきにつくようです。「つぎは、のんびりそうげん。のんびりそうげん」
次の駅が、「のんびりそうげん」ということは、草食動物さんたちの降りる場所なんでしょうね。たくさん草が、食べられそうな駅です。
つぎのえきに とうちゃくしました。「とりポート。とりポート」そらには たくさんのとりたちが はばたいています。つよい かぜがふきつけるなか、ライオンえきちょうが ひっしに とりたちをゆうどうしました。
鳥さん専用の、とりポート。ライオンの駅長さんは鳥さんのために誘導してあげています。ライオンの駅長さんは、いろんな仕事をしていて大変そうですね。
ここで しゃないアナウンスがはいります。「まもなく おおさむだにに とうちゃくする。みんな、じゅんびしておけ」そういうと、ライオンえきちょうは ダウンジャケットをきて、けいとの ぼうしをかぶりました。しゃないの どうぶつたちも、みんな あたたかそうなふくを きこんでいます。 でんしゃのまどが しろくなりはじめました。
ライオンの駅長さんも寒さ対策のために、赤いジャケットを着るのですが。クリスマス仕様?なのかなぁ。ほかの乗客たちの草食動物たちのカラフルなダウンジャケットも、可愛いです。
ガタタタタン!「わー!」「こわいよう!」「とめてー!」しゃないは だいこんらん。どうぶつたちの さけびごえが ちかトンネルにこだましました。ゴトトトトン!
終点は、みんなの大好きな、あの場所です。動物たちの秘密をのぞき見ているような、ユーモアたっぷりの絵本です。
著者紹介
著 サトウ マサノリ
福島県相馬市生まれ、。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。企業やテーマパークでキャラクター制作に携わる。担当は商品企画、デザイン、監修、4コマまんがの原案など。
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サトウ マサノリ (著) パイ インターナショナル