
カブトくん あらすじ

冬のある日、昆虫大好き少年こんちゃんが森で見つけた巨大な幼虫は、夏になるととても大きなカブトムシになりました。
自分と同じくらいの大きさのカブトムシがいたら…。子どもの頃のそんな夢をかなえた絵本。
カブトムシの幼虫を「こんちゃん」は一生懸命、大切に育てます。「こんちゃん」とカブトくんの友情と心の成長を描いた、友情絵本です。
そしてカブトくんは本当の居場所を探し始めます。
小学生と同じ大きさのカブトくん
ここで登場するカブトムシのカブトくんは、小学生のこんちゃんと同じサイズ。だいたい「130cmぐらい」だと思います。
初めてこの大きさで出会ったら、ビックリするかもしれません。
ただ、「こんちゃん」はカブトくんを育てるところから見ているので、そんなに怖くはないんじゃないかと思いました。
虫嫌いでも、見やすい作風

カブトくんの体が忠実に描かれていますが、虫嫌いの人でも見やすく、やさしいタッチで描かれています。
ゆるキャラのような、見ていてほのぼのする画風が癒されます。
家族のような愛情を感じる

いえに かえった カブトくんは なんだか げんきがありません。
「こんちゃん」が人間の友達と過ごすようにスイカを食べたり、公園で友達と遊んだり、一緒にお風呂に入ったりします。
後、カブトくんがリンゴを器用にフォークのようにさして食べたり、「こんちゃん」がリンゴにハチミツをかけてあげたりするシーンなど。
カブトくんへのやさしさを見ていて、昆虫と人間という関係なのに、家族のような愛情を感じました。
→「エロイーサと虫たち」 作:ハイロ・ブイトラゴ 絵:ラファエル・ジョクテング
こんちゃんの心の葛藤
カブトくんと友達のように遊んで仲良くなりますが、「こんちゃん」はカブトくんの本当の居場所を見つけてあげたいと、思い始めます。
だけどその気持ちとは裏腹に、カブトくんと離れたくないという気持ちの葛藤が、読んでいて泣けてきます。カブトくんの最後はどうなるのでしょうか?
絵本ラボ イラストコーナー
クワガタのやつも作れば良いのに。
感想コメント、ありがとうございます。