エロイーサと虫たち あらすじ
おとうさんとふたり、とおい町にひっこしてきたわたし。こころぼそくてしんぱいでまるでじぶんが虫になってしまったみたい。学校ではみんなにとけこめないし、町ではだれともしゃべりません。
そんなわたしでしたが…。本書は、南米コロンビアの絵本です。難民の現状を伝える絵本として国連難民高等弁務官事務所の支援を受けてメキシコで特別版が出版され、ラテンアメリカ各地で配布されています。
とおい町にひっこしてきた父と娘の親子。学校や町ではだれともしゃべれなかった女の子が成長してく物語。
人付き合いが苦手な人におすすめ
主人公の女の子が新しい街に引っ越してきて、人付き合いが始まります。
その中で、うまく話しかけられない友達や先生を虫に見えている状況として表現しているのが、とてもユニークでおもしろいです。
主人公の女の子が、いろんな環境で慣れていきながら強く生きていく姿に、勇気をもらえる内容になっています。
この絵本をきっかけに、相手を虫だと思うぐらいの気持ちで接するといいかもしれません。
人と接する勇気が持てない子に、コミュニケーションの大切さを教えてあげられます。
昆虫がとてもリアル
芋虫電車やカブトムシバスなどあらゆるものが昆虫の世界観になっています。だけど、女の子が成長した時どんな世界が広がるのでしょうか?
見返し部分をチェック!
この絵本の見返し部分に、インスタントカメラで撮影した写真を机に散りばめたイラストが描かれているのですが。
それが「女の子の人生のアルバム」のように描かれています。そこの部分もぜひ、チェックしてみてください。
絵本を読んだ人の感想
絵本かー、最近読んだ中では「鹿姫さま」と「エロイーサと虫たち」が好きだな…後者はなんかいつまでもじわじわと尾をひきそうな感じ…はっきりとした正解があるわけじゃないんだけど言いたいことはなんとなくわかる感がすごい。
— Lenoa (@hissaynevermore) 2016年11月16日
著者紹介 コロンビア人×ペルー人作家
引用 http://pesquisas9b2013.blogspot.jp/
作 ハイロ・ブイトラゴ
コロンビアのボコタ生まれ。児童文学作家 イラストレーター
絵 ラファエル・ジョクテング
ペルーの作家、イラストレーター
ハイロ ブイトラゴ (著), ラファエル ジョクテング (イラスト), 宇野 和美 (翻訳) さ・え・ら書房