あらすじ
「三匹のくま」のクマと人間をさかさまに置き換えた、文字のない絵本です。
文字のない絵本
文字がない絵本なので、いろんな年齢層の子供に読み聞かせる?(見せる絵本なのかも)だから、読む子供によって反応は様々です。
文字がない絵本なので自分で工夫して、しゃべる言葉を考えて読み聞かせてみるのも面白いですよ!
逆に、言葉のない分 発想力(アイディア)で補ってみましょう!文字のない絵本のほうが、語ることが多いかもしれません。
クマの目線
クマの目線でお話が進むのがとても魅力的です。家にある、スープを食べたり、イスで遊んだりして自由奔放に家を散らかすのが、クスッと笑えます。
ライターのつぶやき
現代のニュースで扱われる、クマの被害で。クマの側の気持ちを考えることも大切なんだなぁと気付かされました。
クマを悪者扱いするだけでなく、クマも人間と同じ立場であることを子供に教えてあげたいですね。
文字のない絵本の読み聞かせのコツ
文字のない絵本を読み聞かせするとき、どうすればいいのか悩むかもしれません。そこで、ポイントを紹介します。
・直観的感覚で登場キャラクターの気持ちを語る
絵本の中の雰囲気に合わせてアフレコする感じで、読んでみてください。
・自分で台本を作って語る
事前に、内容を把握してからでも良いですし、自分で台本を作ってみても面白く読めます。自分の家族でしか分からない、世界観を共有するのも絵本を楽しむコツです。
・子供に聞きながら語る
自分でなんでもするだけではなく。子供にどう思うか、どう感じたかを聞きながら、物語を読み進めるのも発想力が身について、子供の勉強にもなります!
著者紹介 アメリカ人作家
Copyright © 1999-2015, Exodus Provisions 引用 http://www.exodusbooks.com
著 ブリントン・タークル
1915‐2003。アメリカのオハイオ州アライアンスに生まれる。
ブリントン・タークルさんの顔写真が掲載されているサイトです。
ブリントン・タークル (著), Brinton・Turkle (原著) こぐま社
プチ情報コーナー クマの冬眠
哺乳類では冬眠する種数が多いです。日本では「エゾシマリス、ツキノワグマ、ヒグマ、コウモリ類」などが冬眠します。
クマの体温について
冬眠とは体温を下げて、外気温と同じくらいまで落とし、心拍数、呼吸数を減らして、エネルギーの消耗を防ぐことを言います。
しかし、クマの場合は体温が通常の体温(37℃)から約3℃ほど下がるだけで、眠りについています。
体温が高いため、ちょっとしたことでも目が覚めるので、冬眠中でもすぐ動ける状態です。
“クマの食事と排泄について”
コウモリやシマリスなど周期的に目覚める種では、冬眠中に蓄えていた食物を食べたり水を飲んだり、排泄などを行います。
しかし、クマは「食物や水分を一切補給せず、糞や尿などの排泄物もしない」というのが特徴です。
冬眠中、尿を膀胱(ぼうこう)壁から再吸収し、タンパク源として再利用する機能を持っています。体の中のリサイクルシステムを使って、消費を抑えています。
“クマのメスとオスの冬眠について”
メスは冬眠中に妊娠から哺育(ほいく)までを行い、
オスは冬眠中から精子形成など繁殖の準備を行うので、冬眠中でも子供の世話や繁殖の準備をしています。
・クマの冬眠は、普通の冬眠とは違うやり方を行うので、冬ごもりと言われ、動物園のクマは冬でもエサがあるので、冬眠しないことが知られています。
動物の冬眠は環境に応じた機能だということがよく分かりました。
(室内で飼っているペットなど、環境が大きく影響しているということなど。)