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感動絵本
ある日、海のなかに大工道具を落としてしまいます。その落とした先には・・・。
アヌシー国際アニメーションフェスティバル最高賞アニメの絵本版です。
積み木の家での暮らしがリアルに表現
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屋根の上で小麦を育てたり、タマゴを生んでくれる鶏を飼っていたり。家の床に釣堀があり、そこから魚を釣るなど。
周りが海で囲まれていて、どうやって生活しているのか?という疑問に答えてくれます。
積み木の家=人生
積み木の家を降りてくシーンと、おじいさんの人生を振り返るシーンを重ねているのがとても良かったです。
●読んでいると、自分の思い出もよみがえるような感覚になります。
自分たちが結婚した日、子どもが生まれた日、娘が結婚した日、村の人たちとのカーニバルやネコが迷子になった思い出など。
絵の中に吸い込まれるような世界観
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水彩のタッチがとても優しくて、読んでいてフワ~~っと絵の中に吸い込まれるような世界観が良かったです。
環境問題にも触れている感じがしたので、心に何か訴えかけてくるものがありました。
みなさんも、読んでみて何かメッセージを感じ取ってみてください!!
著者紹介
著 加藤 久仁生
1977年鹿児島生まれ。2001年多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。映像制作会社ロボットに所属し、アニメーションや絵本などを制作している。
主なアニメーション作品に『或る旅人の日記』『つみきのいえ』『情景』など。著書に絵本『つみきのいえ』『えきのひ』や短編集『あとがき』がある。
「アニメーション作品は、決して“役に立つもの”ではありません。だれかの命を救うものでもなければ、生活を便利にするものでもない。
でも、何かしら自分の内側から生まれてきたもので、直接的ではなくても、その人が、その日一日生きていく支えになったり、その人の悩みとリンクして、こういうことかって気づきがあるものが創りたいんです」
島津製作所 ぶーめらん vol.24 加藤 久仁生のインタビュー より一部引用
文 平田研也
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1972年奈良県生まれ。1995年青山学院大学文学部仏文科卒業。映像制作会社ロボット所属。
映画、ドラマ、TV-CM、展示映像などの脚本や演出を手がける。主な作品に、映画『ボクは坊さん。』、アニメーション『つみきのいえ』、TV-CM『マルコメ 料亭の味シリーズ』など。
絵・加藤久仁生 文・平田研也 白泉社