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人に傷つけられた時に、読んでほしい絵本。「とげとげ」【感想・あらすじ】

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とげとげ 表紙

とげとげ あらすじ

とげとげ 1

 

「これでも くらえっ!」ころがった とげとげを、サルは なんども たたいてきました。「だれか たすけてー」とげとげは おもわず さけんでいました。ともだちなんて ひとりも いないのに。

 

とげとげ」が自分の名前も生い立ちも知らずに生きていました。ある時、とげがあることが原因でいじめを受けます。

 

そして、サルにいじめられているところを、ヤマアラシの「トム」に助けられて。

 

いじめをテーマに考えるのに

とげとげ 2

 

「わたしは、わたしの はりは・・・」とげとげは かなしみが どっと こみあげてきて、こえを あげて なきだしました。「だいじょうぶ だいじょうぶ」

 

一人さびしく、ポツーンとベンチで過ごすシーン。ヒソヒソ声で「あいつは なかまじゃないぞ」と聞こえてくるシーンなど。

 

いじめ問題のリアルな描写が、共感を感じさせてくれます。そして、「とげとげ」の受け入れてもらえない心の葛藤など。

 

いろんな心の問題にスポットが当てられているので、自然と人との関わり方を学べる内容になっているのがとても良いところです。

 

言葉と体に触れて慰めてあげることの大事さ

ヤマアラシの「トム」くんの「だいじょうぶ だいじょうぶ」という言葉をいじめの受けたことがある人に言ってあげたい言葉だと思いました。

 

それとなでてあげながら、相手の悲しみを受け止めるやさしさも持ってあげたいですね。言葉と体に触れて慰めてあげることの大事さを学ぶことができました。

 

学校で扱ってほしいテーマ

 

学校の授業で道徳の教科があったのですが、「いじめをテーマ」として考える授業は少なかったような気がしました。

 

それは小さい子供の時から、教えてあげてほしいテーマです。

 

親が教えることも大事ですが、学校でそのことを学ぶということも大事なこと。今は人との関わり方を教える時代ではないかと思います。

 

→チェコの絵本「ちびとらちゃん」 勇気がわいてくる物語【感想・あらすじ】

 

まとめ

この絵本を、読むだけでも相手を思いやる大切な気持ちを学ぶことができます。なので、幼稚園、小学校、中学校などの教材として扱ってほしい絵本です。

 

学校、兄弟や祖父母、近所付き合いなどいろんなコミュニケーションを通して、人との関わりを学ぶことと、絵本を通して学んでいってほしいと思いました。

 

絵本を読んだ人の感想

 

 

著者紹介

佐藤茉莉子

© satomariko 引用 https://satomariko.wordpress.com

 

絵本作家 佐藤茉莉子

1985年山形県鶴岡市生まれ。東北芸術工科大学情報デザイン学科卒。在学中からグラフィックデザイナーの上條喬久氏に師事し、絵本の制作をはじめる。2010年、『とげとげ』(文・内田麟太郎/童心社)でデビュー。地元庄内で創作を続けている。

公式サイト

satomariko.wordpress.com

SNS Twitter

 

ABOUT ME
eにんじん
3兄弟の末っ子でイラスト・記事執筆を担当しています。老人ホームで、読み聞かせのボランティアをやっていました。現在は、横須賀で情報を発信しています。企画、デザインも考えています。
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