情報コーナー 時計の歴史

時計のいろんな歴史を紹介します。子供に、時計のしくみと一緒に歴史も教えてあげると分かってもらいやすいかもしれません。
正確な起源はハッキリとは分かりませんが、時計の大まかな歴史を紹介しますので、ご理解ください。
初めて時計が作られたとされたのが、日時計。「紀元前3500年頃~紀元前2000年」に誕生したとされています。

・日時計
太陽の光を使って、影の動きで時間を計る方法。日差しがある時だけしか計れない欠点があります。(天候に左右される)
・火時計
何かを燃やして、その燃えた時の量(もしくは燃え残りの量)を調べることで、火を付けてからの経過した時間を計る方法。
ロウソクを使って、ロウソクの火で溶けた蝋の量を計ったりした。

・香時計
線香を使って、線香の燃えきった量で時間を計る方法。時間によって、香りが変化する工夫などがあったようです。
・水時計
容器から流れ出る水の量で時間を決めるか、容器に流れこむ水の量で時間を計ります。
冬などの冷え込みなどで、水が凍ってしまう欠点があります。(温度に左右される)水銀を使って、気温に左右されない水時計もあったりもしました。

・砂時計
ガラスの中に、砂を入れて砂の落ちた量で時間を計る方法。ガラスの技術により、気温、天候の影響をうけなくなる。
機械産業の発展で大きく進化!
・機械式時計
教会の鐘の音を知らせるために、機械で自動的に鳴るように設置したのが始まり。13世紀ごろに出来たとされる。おもりが下がる力で歯車を回転させる仕組みだった。

・振り子時計
振り子の一定の動きを利用した時計。16世紀ごろに発明された。このころに、時計の精度が飛躍的に向上しました。
・懐中時計
ゼンマイは金属製の帯のような形で、渦巻きのように巻かれているスプリング状のものです。
巻き上げられることによって力が蓄えられて一定の動きをします。ゼンマイの進化によって、時計の小型化が進みました。

・電波時計
ラジオの電波を使って、時間を正確に合わせる方法。(原子時計の計った時間を軸に調節する。GPS・携帯電話などにも)
・クオーツ時計
水晶の振動を使って、時間を計る方法。交流電圧をかけると一定のリズムで振動するしくみを利用しています。
・原子時計
原子の振動数で正確に時間を計る方法。
これが、大まかな時計の誕生した歴史です。時代が進むにつれて、「天候・気温・摩擦・抵抗」などをうけなくさせる技術が発展したおかげで、正確な時間を計れるようになったことが分かりました。
まだまだ進化する時計
今は、地球の自転の誤差まで分かってしまうほど正確になっています!
ストロンチウムを使った光格子時計という新しい原子時計が作られて、6500万年に一秒の誤差という実証がなされています。
このままいくと、時間の誤差がなくなる時代がくるかもしれません。
→「くろくまくんのとけいえほん: 時計のみかたが楽しくわかる」著:たかい よしかず