はじめてのからだえほん
自分の「からだ」に興味を持った子どもに、からだの不思議や働きをやさしく教える絵本。
「おなかがすくとグーッとなるのはなぜ?」「寒いとブルブルふるえるのはなぜ?」といったナゾに迫る、大人が読んでもためになる1冊です。
森の木は土の えいようぶんと 太陽と水がないとかれてしまう。じどうしゃは 電気かガソリンがないとうごかない。スー、ハー。人はえいようとさんそがないとうごけない。食べものに ふくまれるえいようと 空気中のさんそはとてもたいせつなんだ。パクパク、モグモグ。
「自然の仕組み」と「人間の仕組み」を比較して、分かりやすく表現されているのがいいですね~!イラストも可愛くて見やすい。
食べものの入口
歯はとってもかたい。からだの中でいちばんかたい。鉄よりもかたいんだ。
えっ!!鉄よりも固い!?大人の私でも、知らなかったです。\(◎o◎)/!
20本→32本 こどもの歯は20本。これらの歯は おとなの歯にはえかわる。なんで一度ぜんぶ ぬけちゃうんだろう?小さいときは、あごのほねがまだ小さい。それにあわせて 小さい歯がはえる。成長するとあごのほねも大きくなる。それにあわせて歯の大きさもかわるし、数もふえるんだ。
歯が生え変わることは知っていても、「なぜ生え変わるのか?」は知らなかったですね。
にがい・あまい・しょっぱい・すっぱい・うまい 舌でいろいろな味をかんじている。味はにおいや 見た目でもかわってくる。鼻をつまんで、目をつぶって食べても なにを食べたか わかるかな?
こんな感じで、子どもと一緒に実験するのも面白いかもしれません。味の仕組みを、読み聞かせしながら実験できるところなど。
食べもののゆくえ
食べものは 食道をとおってすぐに胃にはこばれる。ゲロ きもちがわるくて食べたものが 口から とび出ちゃうことがある。食べすぎたり、のりもので ゆられたりしたときに「ゲロッちゃえ!」って 脳が信号を出したんだね。バイキンやどくが 入りこんだときも「なんかようすがへんだよ」って脳へれんらくがいって、はき出すんだ。
胃はいっぱいになると、空っぽのときの100倍くらいに大きく膨らみます。小腸にはたくさんの小さなひだがあって、ここから栄養をとりこんでいるよ。
胃の中がからっぽになると、いっぱいのときよりも胃はよくうごく。すると、中の空気やガスもいっしょに、よくうごいて音が出る。
→だから、お腹がすくと「ゴロ~ゴロ~ゴロ~ゴロ~」っとなるんだぁ~。
おしっこ
おしっこは 血液からつくられる。じん臓で血液中の いるものと いらないものをわけている。いるものは血液にもどして いらないものを水分といっしょにながしているんんだ。これが、おしっこ。
うまれたばかりの赤ちゃんは水分がいっぱい。80パーセントも水分をふくんでいる。1才になるころには、大人と同じ60~70パーセントになるよ。
おしっこをためる ぼうこう
ぼうこうはふくろになっていて たまったおしっこの量によって ふうせんみたいに のびたりちぢんだりするよ。じん臓から ながれてきたおしっこで ふくろがいっぱいになるとトイレにいきたくなるんだね。
詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!→尿意を感じるのは、膀胱内の内圧の変化!?
聞く
聞く 一度に たくさんの音を聞きわけることができる 耳。今は、どんな音が聞こえてる?
耳で あつめた音が、耳の中にある こまくをふるわせて、ふくざつな道をとおって 音の信号を脳へおくる。おくのほうにカタツムリみたいな かたちをしたところがあって、そこから しんけいをつたって脳に信号をおくっている。
飛行機やエレベーターに乗った時に、耳が痛くなるのは急な気圧の変化のせいだよ。外の空気と耳の中の空気の押し合う力の大きさが違うため、鼓膜がひっぱられてしまう。
三半規管とは
からだのバランスをとる! からだが かたむくと耳のおくにある 液がゆれて かたむきを脳へつたえてくれる。ここがちゃんと はたらいてくれないと 少しかたむいただけでも クラクラしてしまうんだ。
人体のスゴさについて、調べてみた!【子供に教えたくなる雑学・体の仕組み】
著者紹介
監修 山田 真
小児科医。1941年、岐阜県生まれ。1967年、東京大学医学部卒業。八王子中央診療所に勤務。「障害児を普通学校へ・全国連絡会」の世話人。
絵 てづか あけみ
神奈川県生まれ。デザイン事務所を経て、98年よりフリーイラストレーターとなる。書籍、広告、雑誌の挿絵を手掛けるほか、オリジナル雑貨も制作。
文 村田弘子
監修:山田 真 絵:てづか あけみ 文:村田弘子 パイ インターナショナル