あらすじ
昔々、うさぎの子がいました。そのうさぎの子が唯一話せる言葉、それが「うんちっち」。
お父さん、お母さんに何を言われても「うんちっち」。
ある日、オオカミがやってきて食べてもいいかと尋ねられます。その返事も「うんちっち」そして・・・
万能言葉「うんちっち」
おひる、おとうさんが 「ちびすけ、ほうれんそうを おたべ!」と いっても 「うんちっち」
主人公のうさぎの子が、なんにでも使う「うんちっち」という言葉。
この絵本はストーリーより、この万能な言葉がどんなことを巻き起こすのか!というところが見どころですね。
子供目線では、面白いから使ってる言葉もちゃんと使わないといけないなぁ~と思うでしょう。
フランスでベストセラーな理由はこれ?
あるひ、オオカミが やってきて、うさぎのこに いいました。「ぼうやを たべても いいかい?」うさぎのこは こたえました。「うん ちっち」
うんちって子供が好きな言葉ベスト3に入るぐらいの単語だからというのもありますが。
普段、大きな声であんまり言っちゃいけないことを、主人公が代わりに堂々とやってくれます。
そういうところが見ていて、楽しいのではないでしょうか。子どもと一緒に、口癖になっちゃいそうです。
訳文がテンポよく、ゴールへ導いてくれる
私がこの絵本で感じたのは、リズム良さ、テンポです。
途中の文字も大小の違いをつけられていて、大文字のところで大きな声で読むポイントになっていたり読み聞かせる側を意識した作りになっています。
“翻訳が日本人好み”
「うんちっち」と翻訳した。ふしみみさをさんも素晴らしいですよね。
うんちって言葉を楽しく、下品にならず、少し可愛らしさを感じさせる言葉がこの絵本の肝な気がしました。
著者紹介 アメリカ人作家
© BABELIO – 2007-2014 引用 http://www.babelio.com
著 ステファニー・ブレイク
1968年、アメリカ合衆国ミネソタ州に生まれる。フランスのパリに住んでいた。
誕生日やクリスマスには、兄弟たちに手製の絵本をプレゼントしていたという。
「最初は、自分の息子のために絵本を作っているのだとおもっていた。でも本当は、子供の頃に本や絵本に夢中になった気持ちを、私自身がまた味わうために、描いていたの」
翻訳 ふしみ みさを(伏見 操)
1970年埼玉県生まれ。
絵本を好きになったきっかけは、子供の頃、父親が自分を主人公にして作ってくれたお話マンガ。
翻訳した作品は「うんちっち」「パセリともみの木」(ともにあすなろ書房)、「ねむいねむいちいさなライオン」(徳間書店)などがある。